旅の豆知識

eチケットって何?空港でいつ、どこで、どうやって使うの?

最近、Webサイトとかで飛行機の予約をすると、このeチケットという言葉をよく耳にするようになりましたよね。

なんとなく飛行機のチケットということは分かるけど…初めての人からすると、

いつ使うの?
どうやって使うの?
事前に自分で印刷しておかないといけないの?
当日どこで見せればいいの?
途中で予約の変更したけどこのままでいいの?

っと、悩みが尽きません。

私自身、今でこそようやく普通に(多分…)使えるようになりましたが、
同じ事で悩んだ人も多いのではないかと思い、
今までの体験や不安に感じた点などをまとめてみました!!

1 そもそもeチケットって何?

従来、紙の航空券だったものを、IATAと呼ばれる世界の航空会社で構成される業界団体が主導で、電子航空券として普及させたもので、航空券としてのeチケットと呼ばれるものは、この電子航空券の事を指しています。

日本では他に『eチケットレス』、『チケットレスサービス』という表現がされている事もありますが、全てこの『eチケット』を指しています。

ふむふむ。
じゃあ、今まで紙の航空券だったものが、電子媒体の航空券になったのね。

っと、思った方。
実はここに、我々(もしかして私だけ?)を後々混乱におとしいれる大きな罠があるんです…

と言う事で、ここでwikiさんに登場してもらいましょう。

電子航空券は、航空券に必要なデータを航空会社のコンピュータシステムに電磁的に記録したものであるため、紙の航空券は発行しない。旅客の手元に現物があることは必要ではないが、旅客側に記録が残らないと利便性が損なわれるため、また空港で航空会社が電磁的な記録を取り出すヒントとするため、航空券の代わりに「旅程表」「確認書」「お客様控え」などとよばれる(各社により呼び名が違う)用紙に印字して顧客に渡される。中には用紙を使用せず、PDF・HTML・テキストファイル形式で電子メールの添付ファイルとして送付したり、ウェブサイト上で顧客に表示する航空会社もある。さらに本人確認ができれば、eチケットは取り出せる

 

この”航空券に必要なデータを航空会社のコンピュータシステムに電磁的に記録したもの”という文章が肝心な部分で、言い換えると”ただの航空会社が記録しているデータ”なんです。つまり、我々(旅客)の手元にこの電子航空券(飛行機に乗る権利)そのものがあるわけではないんです!(昔あった紙の航空券は、それさえあれば飛行機に乗る権利があります。)

でっ、それだと我々(旅客)の手元に何も証明できるものがないという事で、「旅程表」「確認書」「eチケットお客様控え」という形で、用紙に印字したものやPDFなどの電子ファイルの状態で、我々(旅客)の手元に渡ってくるという寸法です。

要約すると、
・eチケット(飛行機にのる権利)そのものは、我々(旅客)の手元にはない。
・eチケットの権利を我々(旅客)が保有しているという証明書として、
 「旅程表」「確認書」「eチケットお客様控え」(※)が我々(旅客)の手元(電子媒体含)に送られる。
 ⇒日常会話で単純に”eチケット”と言うと、こちらの意味合いで使われる事が多いように感じられますが、あくまで”控え”であり航空券そのものではありません。(私も最初こちらの意味で解釈していて、そのまま混乱の罠に…)

※各会社により、渡されるもの(「確認書」はなく、「eチケットお客様控え」だけ等)が異なったり、書式(「旅程表」と「eチケットお客様控え」が別々の会社もあれば、「旅程表(eチケットお客様控え)」と一緒の会社もあります。)が異なったりします。

名前が長いので、以降は「eチケット(控)」で記載しておきますね。

eチケット(控)は印刷する必要があるの?

まずeチケット(控)そのものは、プリンターなどで印刷したものとPDFなどで電子媒体で持っているもので効力に差異はありません。

国内線であれば、eチケット(控)の印刷をする必要はありません。
ですが、携帯など電子機器の扱いが不慣れな人であれば、印刷したものを使っても何も問題ありませんので、自分の慣れている方で問題ありません。

国際線を利用する場合は、eチケット(控)の印刷はしておいた方が無難です。
入国審査などで航空券(eチケット(控))の提示が求められることがあるため、印刷していれば、提示するだけでスムーズに入国できることが多いので私としては、eチケット(控)の印刷を強くお勧めします。

というのも、言語の問題(何を問われているか分からない…)もありますが、空港に着いたばかりで携帯の電源が入っていなくて焦る程度で済めばいいですが、eチケット(控)のデータを携帯などに保存していない場合、eチケット(控)をダウンロードしようにもデータ通信ができない!なんて苦い経験もあったため、私は紙に印刷しておくようにしています。

 

eチケット(控)を使うタイミングはいつ?

3.1 事前に座席指定を予約していない場合

大きく下記の4箇所で使います。

①空港にある自動チェックイン機にてeチケット(控)に記載されている「予約番号」または「確認番号」を画面の案内に沿って入力をするか、有人カウンターでeチケット(控)を見せて手続き(eチケット(控)の発券)をしてもらいます。
(紙はどちらにしろ印刷されるのね…)

②預け手荷物がある場合、手荷物預かり所で荷物を預ける際に、有人カウンターの人にeチケット(控)を見せます。

③保安検査場の手前にある、2次元バーコード読込機器があるので、eチケット(控)についている2次元バーコードをかざします。
携帯などを利用する場合、画面設定が暗かったり、2次元バーコードが小さかったりすると読み取らないことがよくあるので、予め画面設定を明るく、2次元バーコードもなるべく画面いっぱいに表示させておくと焦らなくて済みます。
(ここで、保安検査用の紙が印刷されますが、これは搭乗口では使えません。)

④搭乗口でも2次元バーコード読込機器があるので、eチケット(控)についている2次元バーコードをかざします。

3.2 事前に座席指定を予約済みの場合

ANAでは「スキップサービス」として提供されているもので、
基本的には、上記の「事前に座席指定を予約していない場合」の①を省いた②③④で使います。

4 eチケット(控)にある2次元バーコードの模様が変わる?

eチケット(控)には2次元バーコードが記載されているのですが、「eチケット(控)」を紙に印刷したり、PDFとして保存しようとした時に、印刷設定ミスなどで再印刷しようとした場合に、1つ手前に印刷した時とは異なる2次元バーコードの模様になっているのです。

特に飛行機の日程をずらしたとかでもないのですが、取得日時のタイミングを変えると2次元バーコードの模様が変わります。

ですが、基本的にはどちらの2次元バーコードでも問題はないそうですのでご安心下さい。私も普通に使えました。

 

5 eチケット(控)取得後に予約変更した場合はどうすればいいの?

飛行機の日程や座席の変更、参加者の人数変更などがある場合でも、元の2次元バーコードをそのまま使えるようです。

下記にJALの公式HPの情報を載せておきますね。

◆カウンターで発行、パソコンのプリンターで印刷などによる2次元バーコードをお持ちの方
 予約変更した際、再取得の必要はありませんが、常に最新の情報を表示させるためにも、
 最新旅程での再取得をおすすめします。

◆メールで送信した2次元バーコード用URLをお持ちの方
 予約変更や一部のお客さまを変更・取り消しした場合はImage再取得をお願いいたします。
 予約変更前にメールにて取得した2次元バーコード表示用URLは、アクセスするとエラーとなる場合があります。

6 往復便予約時は、eチケット(控)はいくつ発行されるの?

予約時に、往路と復路を同時に予約した場合は、eチケット(控)は1つだけしか発行されません。

つまり、往路と復路で同じeチケット(控)を使うということです。紙に印刷している方は、間違えて旅先で捨てないよう注意してくださいね!

eチケット(控)の使い方は全く同じなので特に差を気にする必要はありません。

 

予約時に、往路と復路を別々に予約した場合は、eチケット(控)は2つ発行されます。

このため、往路と復路でそれぞれ別のeチケット(控)を使うことになります。

 

7 eチケット(控)は再発行できるの?

旅行会社や航空会社などから、紙媒体や電子媒体で送られてきたものは再発行が可能です。

また、自分の携帯電話やパソコンに保存していれば、プリンターなどから何度でもプリントアウトは可能です。

ただ、海外などの場合は、言葉の問題やネット環境の問題などもあると思うので、予備で紙に印刷したものを用意しておくと安心ですね。

 

eチケットを使うタイミングは人によってまちまちかと思いますが、なるべく空港について色々と焦ったりはしたくありませんよね♪

楽しい旅行の助力になれれば幸いです。それでは良い旅を~♪

以上、おしるこでした!