最近の日本では電子タバコが、かなり普及してきてますよね!!
先日の飲み会でも、喫煙者メンバーは全員、iQOS(アイコス)使用者で、その普及率にびっくりしました。
喫煙メンバー自体、大分減ってきましたけどね〜…
私自身はタバコは吸わないのですが、私の友人に奥様が中国人って友人がいるんです。彼は、奥さんの里帰りについて行く形で、いまは一時的に中国に住んでいるそう。
喫煙者の彼は、中国への電子タバコの持ち込みで、相当ヤキモキしたらしいですよ…。
今回は、そんな彼から、電子タバコと中国の関係を根掘り葉掘り聞いた情報をまとめてみました!!
最近はタイでiQOS所持による日本人逮捕者が出たりと、電子タバコ使用者は海外旅行の際にも慎重にならざる終えません…。
コチラの情報が少しでも、あなたの中国旅行・出張の助けになれば幸いです。
もくじ
1 iQOSは中国に持ち込みしてもいいんですか?
中国への電子タバコの持ち込みについて、現時点では特に規制はありません。
1.1 中国の関税
iQOSの持ち込みに関して、規制は特にありませんが、タバコは税関での課税対象品なので、免税範囲を超えて持ち込むと税金がかかります。中国でのタバコの免税範囲は、紙巻きタバコ400本(=2カートン)まで。
iQOS用のタバコも、上記に従って2カートンまでとするのが良いでしょう。
免税範囲を超えて持ち込む場合は、機内で配られる申告書類に記入して、きちんと申告しましょうね!
1.2 iQOSを中国に持ち込む時の注意
日本から中国へiQOSを持ち込む際は、必ず預け入れ荷物ではなく、手荷物で持ち込むようにしてください。
これは中国側のルールではなく、日本の国土交通省が定めている危険物のルールで、『電池を内蔵した携帯型電子喫煙機器』(つまり電子タバコ)は
受託手荷物:×
持込み手荷物:◯
と明確に定められています。
リチウム電池が機内で発火する恐れがあり、危険物とみなされるためです。
同様の理由で、iQOS用の予備バッテリーも手荷物として機内に持ち込む必要があります。
1.3 日本の関税
中国へ行った後は、日本へ帰国しますよね。
もちろん日本へのiQOSの持ち込みに関しては、規制がありません。
ですが、タバコの免税範囲については、中国への入国時と同様に気をつけましょう。
日本のタバコの免税範囲はコチラ
「紙巻たばこ」のみの場合 | 400本 |
---|---|
「加熱式たばこ」のみの場合 | 個装等20個 ※1箱あたりの数量は、紙巻たばこ20本に相当する量 |
「葉巻たばこ」のみの場合 | 100本 |
その他の場合 | 500g |
※以前は「紙巻たばこ:日本製200本 と 外国製200本」のように、日本製・外国製の区分けがあったのですが、2018年10月1日からその区分けがなくなりました。
加熱式たばこ(電子タバコ)については、種類ごとにもしっかり記載があります。
- 「アイコス」(IQOS)の場合:400本
- 「グロー」(glo)の場合:400本
- 「プルーム・テック」(Ploom TECH)の場合:100個
ちなみに2021年10月1日からは、もっと厳しくなることが決まっていて…
- 紙巻たばこ400本 → 200本
- 葉巻たばこ100本 → 50本
- 加熱式たばこ個装等20個 → 10個
- その他のたばこ500g → 250g
となります。
なんと半分!!!これは、愛煙家にはさらに厳しい社会になってきました…(><;)
1.4 iQOSを中国から持ち帰る時の注意
行きは日本の国土交通省の決まりが適用されていましたが、帰りに中華民国から搭乗する際には、中国側の決まりが適用されます。
中国は、危険物に関する規制が結構厳しいです。中国からの出国時にライターが没収される、というのは愛煙家の中では割と有名な話。
リチウム電池も、バッテリー容量ごとに細かく規制があり、検査官にしっかり容量の記載をチェックされる、という噂もよく耳にします。
ちなみに私もスペインからの帰りに、北京で乗継だったのですが、モバイルバッテリーをうっかり預け入れ荷物に入れていたために、ロストバゲージしてしまったという苦い経験が…。
北京でモバイルバッテリーが検査に引っかかり、スーツケースのみ北京に取り残されていたそうです。結局、数日後に無事帰ってきたので事なきを得ましたが、これが行きの便だったらと思うとゾッとします。
提供元:Vaping360
そして、気になるiQOSですが、日本出国時と同じように預け入れ荷物ではなく、手荷物で持ち込むようにすれば良いようです。
ただし、前述のようにライターの持ち込みは禁止なので、もしも検査官が電子タバコを知らなくて「これはなんだ!」と聞かれても、「電子ライターです」とは説明しない方がいいでしょう。
2 iQOSは中国でも使われているの?
私はこれを知ってすごく驚いたんですが、中国ってタバコの生産・消費量ともに世界一なんだそうです!
人口が多いというのも、その理由の1つかとは思いますが、喫煙率自体もかなり高い。中国人男性の喫煙率は2015年の時点で、52.1%だったそうです。
その後、2017年3月に上海で室内の公共の場所、職場、公共交通機関、ホテル、レストランでの喫煙が禁止になったりして、都市部の喫煙率は少しずつ低下しているのかもしれませんが…
そんな巨大タバコ市場を牛耳っているのが、国営の専売公社「中国烟草総公司(CNTC)」で、中国国外のタバコ会社は締め出しをくらっている状態です。
中国の大事な税収の一部、ということなんでしょうね。
そのため国外の製品である、フィリップ・モリスのiQOSや、JTのプルーム・テック、ブリティッシュ・アメリカン・タバコのグローは、中国では販売されていないということです。
一応、手に入れようと思えば、ネット注文(ただ、これも規制が日に日に厳しくなっているとか?)や、国外で購入して持ち帰る、という方法はあります。
そのため、電子タバコの認知度は日本に比べて低めです。
3 iQOSを台湾へ持ち込みできますか?
中国のお隣、台湾ではどうでしょうか…?
なんと、台湾へのiQOSの持ち込みは禁止です。たとえ手荷物にしてもNGです。
台湾財政部関税署、及び桃園空港出入国セキュリティによると、「電子タバコ」は、台湾入国禁止物品に該当しているそうです。
4 iQOSを香港へ持ち込みできますか?
なんと、香港もiQOSの持ち込みはNGです。
香港では、成分にニコチンが含まれている電子タバコは医薬品に分類され、医薬品の持ち込みには、医薬品輸入免許が必要になります。
iQOS、グロー、プルーム・テックには、ニコチンが含まれます。
つまり、医薬品輸入免許を持っていない我々一般人は、香港へのiQOS持ち込み禁止ということになります。
例外が、VAPE。
VAPEはニコチンが含まれないので、輸入免許なしで香港への持ち込みが可能となっています。
でも個人的には、どの電子タバコがニコチンありで、どれがなしなのか、税関の人はちゃんと知ってるんでしょうか…??って心配になっちゃいます。
変な疑いをかけられて、誤って逮捕されたらと思うと、香港滞在中は紙タバコで我慢した方が安心な気がします。
また、香港では2018年10月10日に、キャリー・ラム行政長官により「電子タバコの輸入、製造、販売の全面禁止とする立法」が提案されました。
もちろんまだ方針発表の状態なので、今すぐにどうこうという訳ではありませんが、今後完全に禁止になる可能性は高いです。
5 iQOS使用によるタイでの逮捕について
2018年7月16日には、タイで、iQOSを使用した日本人が逮捕される事件が起こり、話題になりました。
タイでは、2014年12月27日に電子タバコ禁止条例が発令され、電子タバコの所持および使用は禁じられています。違反すると、最高で10年の懲役か、50万バーツ(約170万円)のいずれかが課されることになります…。
日本人がiQOSを愛用しているのは有名らしく、警察官も日本人を狙い撃ちしているなんて噂も!
6 まとめ
以下、大事なポイントをまとめました。
√ iQOSは中国へ持ち込み可能
√ 飛行機に乗るときは、iQOSは手荷物として機内持ち込みする
√ iQOSは台湾への持ち込み不可
√ iQOSは香港への持ち込み不可
√ タイでiQOS使用日本人の逮捕事例あり
こちらのサイトでは、現時点で分かりうる限りの情報を確認しながら記事を書いていますが、電子タバコはまだまだ新しい存在で、規制についてグレーな国が多いのも事実。
旅行直前に新たな規制等が増える可能性もありますので、自分の身を守るため、旅行の際には今一度、航空会社や現地の税関等に確認するようにしましょう!
グアムへのiQOS持ち込みは、こちらの記事にまとめています。
以上、おしるこでした!