バンクーバー国際空港!
アメリカ大陸の西側に位置していて、北米エリアへの玄関口となる空港です。トロント、イエローナイフ、シアトル、ラスベガスなどへの乗り継ぎ場所としても賑わっています。
バンクーバー国際空港は、綺麗で、よく整備された空港ではありますが、海外の空港で乗り継ぎするのって、何かと不安が伴うものです。
今回はそんな方に向けて、バンクーバー国際空港の乗り継ぎ攻略法をまとめてみました!
これを読めば、きっとあなたも安心して出発できるようになると思います。
もくじ
1 バンクーバー空港(YVR)ってどんなところ?
バンクーバー国際空港って、エアポートランキング2018(Skytrax World Airport Awards)で世界14位、北米エリアでは1位に輝く立派な空港なのです!
ちなみに世界1位はシンガポールのチャンギ空港、3位は羽田です。
カナダの中でもトロントのピアソン国際空港についで、2番目に大きい空港で、レストランやお店は170件以上入っています。
大抵のものが揃っていて、北米No.1も頷けちゃいます。
空港があるのは、バンクーバーの少し南、リッチモンド。
空港のすぐそばにはスカイトレインという電車の駅があり、たった30分ほどでバンクーバーのダウンタウンにアクセスできる、便利な立地です。
日本からバンクーバーへ行く場合は、「ANA」「JAL」「AIR CANADA(エアカナダ)」の直行便が利用でき、所要時間は9時間ほどです。
初めて私がバンクーバー国際空港に降り立ったのは、ラスベガスへ行った時。やっぱり乗り継ぎのためでした。
前情報ほぼゼロの状態で辿り着いた空港で、私は度肝を抜かれました。インパクト大の巨大なアートがいたる所に飾られていて、なんて個性的な空港なんだ…って。
実はこれは、カナダの先住民アート!バンクーバーには、トーテムポールを始めとした先住民アートが堪能できるスポットがたくさんあるんです。だから、空港内も先住民アートで飾られているって訳だったんですね!
2 バンクーバー空港からカナダ国内への乗り継ぎ
バンクーバー空港からカナダ国内への乗り継ぎ。日本から、バンクーバーを経由して、カルガリーやトロントへ行くような場合ですね。
航空会社によって細かい部分は異なりますが、ざっくりこんな流れになります。
2.1 入国&税関審査
2.2 預入荷物の受け取り
2.3 乗り継ぎ専用通路へ
2.4 荷物の預け入れ
2.5 保安検査
それでは、細かい流れを記載していきます!
2.1 入国&税関審査
飛行機から降りたら「Arrivals(到着)」の表示にしたがい、入国審査場へ向かいます。到着するのは3階ですが、4階を経由して、入国審査場がある2階へ。
こんな感じの場所に出ますよ ↓
ほとんどの人は、この入国審査場へ向かうので、あまり心配はいりません!流れに身を任せればオッケーです。
バンクーバーの入国審査は自動化が進んでいます!
まずは「Border Xpress(ボーダー・エクスプレス)」、通称「KIOSK(キオスク)」と呼ばれるマシーンで、各自で事前手続きを行います。
めちゃくちゃ綺麗でカッコいいマシーンでした♡
やることは3つ!
・パスポートの写真をスキャン
・顔写真の撮影
・税関申告書の入力
言語選択には日本語もあるので、構えることはありません。
カナダ入国の際、機内で税関申告書が配られなくて不思議に思ったんですが、それはこのマシーンで入力するからだったんですね。
初めての時は、感動しました〜!いやぁ、便利。
完了すると、マシーンからレシートのようなものが出てきます。それを持って入国審査官のもとへ向かいましょう。
入国審査官からは簡単な質問「渡航目的は?」「いつまでいるの?」等を聞かれるので、「サイトシーイング(観光)」だけでも、言えるようにしておきましょう。
普通はそれぐらいしか聞かれないんですが、私の時は女一人旅立ったので、「こっちに友達はいるのか?どこに泊まるのか?誰かと合流するのか?」とか色々聞かれてびっくりしました。ネットが繋がらないので、泊まるホテルすら言えなかったんですが、とりあえずなんとかなりましたけど…ww
キオスクのレシートは返却されます。
入国審査と税関は以上で終了です!
2.2 預入荷物の受け取り
入国&税関審査が終わったら、預け入れ荷物をピックアップします。
電光掲示板で自分のフライト番号を探し、そこに表示されているターンテーブルでスーツケースをピックアップしましょう。
ただし、エアカナダ→エアカナダの乗り換えの場合は、預け入れ荷物を受け取る必要はないので注意!昔はエアカナダの乗り換えも、一度荷物をピックアップする必要があったんですが、2018年9月19日からは不要になりました。
2.3 乗り継ぎ専用通路へ
荷物をピックアップしたら、カナダ国内線乗り継ぎ専用通路へ進みましょう。
専用通路は、ターンテーブルが並んだエリアの右手奥にあります。目印は「 Canada Connection(カナダ乗り継ぎ)」の看板。
通路の入り口には係員が立っているので、入国審査のキオスクから出力されたレシートを渡します。
Air Canada(エアカナダ)以外への乗り継ぎ
エアカナダ以外の便に乗り継ぐ場合は、荷物受け取り後、一度外へ出る必要があります。外に出ると、そこは2階の国際線到着ロビー。
「Canada Flights(国内線)」の表示にしたがって、エスカレーターで一つ上の3階へ進みましょう。3階には国内線カウンターがあるので、そこで搭乗手続きをしてください。
※WestJet Airlinesの乗り継ぎカウンターは、国際線到着ロビー内(2階)にあります
2.4 荷物の預け入れ
提供元:ヤムカナ
その先には、荷物の預け入れ場所があります。
ですが、エアカナダ→エアカナダの場合、荷物のピックアップはしていないはず。特に預けるものはないので、すんなり通っちゃいましょう。
道なりに行くと、エレベーターがあります。エレベーターは4階のボタンしかないので、4階まで上がりましょう。
2.5 保安検査
4階にはセキュリティ・チェック(保安検査)があります。ペットボトルなどを持っている場合は、このタイミングで捨てる必要がありますね。
そのまま進めば、国内線のあるピアCへ。
出発フロアは、エスカレーターを降りた3階です。
3 バンクーバー空港からアメリカへの乗り継ぎ
バンクーバーで乗り継ぎして、アメリカへ行く場合は、なんとバンクーバーでアメリカの入国審査があります。
びっくりな仕組みですが、そのおかげで、アメリカ到着時に入国審査で長時間待たされることもなく、すぐに外に出られるという大きなメリットが!
これが便利なので、わざとバンクーバー経由でアメリカ入りする強者もいるとか。
大まかな流れはこちらです。
3.1 保安検査
3.2 アメリカ入国&税関審査
荷物のピックアップもないし、カナダの入国・税関審査もないので、かなりシンプルですよね。
それでは詳しく見ていきます!
3.1 保安検査
飛行機は3階に到着します。「USA Connections(アメリカ乗り継ぎ)」の標識にしたがって進むと、4階のSKYWALKと呼ばれる通路にでます。
3階へ降りるエスカレーターの手前で、空港公団のスタッフがアメリカ入国書類・税関申告書のチェックを行います。(機内で書類が渡されているはずなので、記入しておきましょう)
エスカレーターで3階へ降りると、乗り継ぎ先航空会社スタッフによる搭乗券の発行、預け入れ荷物引換証の確認が行われます。
その後はそのまま、保安検査(セキュリティチェック)に入ります。液体類はこのタイミングで没収されるので気をつけてください。
3.2 アメリカ入国&税関審査
保安検査が終わったら、アメリカ入国審査ブース(USA CIQ PRECLEARANCE)に進みます。
審査ブースでは、アメリカ入国に必要な書類を提出して、アメリカの入国審査を受けます。ここで入国審査を済ませることで、アメリカ到着時の審査は不要になります。
電子渡航認証(ESTA)を事前に申請済みの場合は、入国書類の提出は特に不要です。
最後は、税関検査です。アメリカの税関申告書を提出しましょう。
手続きは以上!
あとは、乗り継ぎ便の搭乗ゲートへ行けばOKです。
4 バンクーバー空港からアメリカ以外の国への乗り継ぎ
アメリカへの乗り継ぎの場合と、大きな流れは変わりません。
4.1 カナダの税関審査
入国審査は最終目的地の空港で実施されるので、やることはこれだけ。
基本的には、バンクーバー空港での荷物の受け取りは不要です。でも念のため、手荷物タグの行き先が最終目的地になっているかどうかは確認しておきましょう!
4.1 カナダの税関審査
飛行機を降りたら、「International Connections(国際線乗り継ぎ)」の表示にしたがって進みます。そうすると、乗り継ぎ検査場に辿り着きます。
乗り継ぎ検査場に着いたら、カナダの税関審査を受けます。
あとは、乗り継ぎ便の搭乗ゲートへ進むのみ!国際線の搭乗ゲートがあるのは、ピアDの3階になります。
5 バンクーバー空港での乗り継ぎ所要時間
乗り継ぎの所要時間は、90分以上みておくと良いです。90分を切る場合は、空港スタッフに声をかけて優先してもらいましょう。
これは予約方法や航空会社も関係するので一概には言えませんが…
乗り継ぎ便を逃してしまった場合も、エアカナダやウエストジェットの利用者だと「無償で振替チケットを用意してもらえた!」という体験談もよく耳にします。
焦らず、一人で悩まず。バンクーバーの職員さんは優しい人が多いですから、まずは相談してみましょう。
6 バンクーバー空港内で利用できる施設
バンクーバー空港内は、国内線・国際線・USAの3つのエリアに分かれています。
それぞれのエリア間には、セキュリティ検査やゲートがあるので、自由に行き来することはできません。
① 国内線エリア
② 国際線エリア
③ USAエリア
7 バンクーバー空港での乗り継ぎはeTAが必要
カナダへ空路で入国する場合や、カナダで飛行機の乗り継ぎをする場合、電子渡航認証(eTA)が必要になります。アメリカのESTAみたいなものですね。
2016年春から始まった制度で、まだよくご存知ない方も多いので気をつけてくださいね!
日本からインターネットで申請が可能なので、事前に申請しておきましょう!
8 バンクーバー空港で喫煙できるの?
バンクーバー空港内は、完全禁煙です。
もしもどうしても吸いたい場合は、空港ビルの外にある喫煙スペースまで行く必要があります。
9 バンクーバー空港の乗り継ぎ時に観光する場合
外に出て観光できる時間の目安としては、6時間以上の待ち時間があること。
また、乗り継ぎ便の2時間以上前に空港に帰ってこられるよう余裕のあるスケジュールを立ててください。
乗り換え時に外に出られるかは、チケットの種類や買い方、旅行会社によって細かい差異があるようなので、念のため出発前に航空会社か旅行代理店に確認しておくのがオススメです。
私はラスベガスに行く際、6時間くらいバンクーバーで待ったんですが、外には出ませんでした。空港内にも飲食店や、無料コンセント、無料Wifiがあったので、意外と退屈しませんでしたよ。
ただ、USAエリアには、ブランド物の免税店とかはないので、その点はちょっと残念かも。私たちも、ガラス越しに見える国際線エリアのお店を、恨めしく思いながら眺めてました…笑
10 まとめ
√ バンクーバー空港は、素敵な空港♩
√ 国内線・国際線・USA乗り継ぎで、手順が異なる
√ 国内線・国際線・USA乗り継ぎで、待機エリアが異なる
√ アメリカ入国審査は、バンクーバーで出来る!
海外の空港で乗り継ぎするとなると、色々と不安も出てくるかとは思いますが、ここまで読んだ方はきっと安心ですね!
もしもここに載っている内容の他にも心配なことがあれば、お気軽にコメントください。バンクーバー空港を5回利用している、おしるこが、分かる範囲で親切にお答えします♩