香港には数々のインスタスポットがありますが、今回ご紹介する「モンスターマンション」もその一つ。
大人気ハリウッド映画「トランスフォーマー/ロストエイジ」の撮影で使われたことで、その知名度は一気に増しました。
インスタグラムで、ここの写真を見かけた方も多いかもしれませんね。
今回の記事では、先日私がモンスターマンションを実際に訪れた経験を交えて、丁寧にご紹介してきます。
もくじ
1 モンスターマンションとは
モンスターマンション(怪獣大廈)という名の住宅地。正式名称は「海山棲(Montane Mansion)」。
このコンクリートでできた巨大な建物は、市の低所得者に宿泊施設を提供する試みとして、1960年代に地方自治体によって建設されました。
すでに取り壊されてしまった香港の高層スラム「九龍城」のような、昔ながらの香港の面影を感じられる場所になっています。
現在は、約2千世帯が住んでいて、香港の人口過剰の象徴のような存在です。
一見すると廃墟のようにも見えますが、香港では不動産の価格が高騰していて、ここモンスターマンションも、こう見えて4億〜5億香港ドル(約5,400万〜6,700万円)という超高額物件なんだそうです。衝撃!!
もちろん、もともとは普通のマンションでしたが、フランス人の有名写真家に取り上げられたのをきっかけに、その存在が知られるようになりました。
さらにその後、2014年公開の「トランスフォーマー/ロストエイジ」の撮影に使われ、一気に知名度が増します。
最近では、2017年に満島ひかりさんの「ラビリンス」という曲のPVロケ地としても使われていました。
2 モンスターマンションへの行き方・最寄駅
モンスターマンションへ行くには、大きく3つの方法があります。予算に応じて、好きな方法を選びましょう。
2.1 タクシー
タクシーを使えば、香港市内のどこからでも簡単にたどり着くことができます。電車やトラムよりは高額になるので、時間がない方や予算に余裕のある方にオススメです。
その際には、アジア版Uberと呼ばれる Grab アプリの利用が便利ですよ!
正確な住所は次の通りです。
住所:MontaneMansion 1028 King’s Road、Quarry Bay、Hong Kong
2.2 トラム
トラムの駅は、モンスターマンションの目の前にあります。
トラムの「Mount Parker Road(柏架山道)」という駅で降りれば、すぐ近くにモンスターマンションがあるのが分かります。
トラムは乗車区間に関わらず、一律2.3香港ドル(約31円)なので、安さ重視の方にオススメの方法です。
2.3 地下鉄
地下鉄から行く場合は、太古駅から行くのがオススメ!
鰂魚涌(Quarry Bay Station)駅からの道順が紹介されていることも多いですが、太古駅からの方が少し近い(徒歩が少ない)と思います。
太古駅からだと、徒歩約6分、道なりに行けばたどり着けます。
まずは太古駅のB出口を目指します。
B出口を出たら、左へ。太古小学校の前を通ってまっすぐ。
するともう目の前にモンスターマンションの一部が!出口さえ間違えなければ、簡単にたどり着けました。
3 モンスターマンションへの入り方
先ほどご紹介したように、モンスターマンションを見つけるのは簡単。
でも写真スポットの中庭に入るための入口がちょっぴり分かりにくかったので、ご紹介しますね。
モンスターマンションは空から見ると「E」の形をしていて、写真スポットとなる中庭は、2つあります。
中庭への入り口は、Eの字の縦棒がある方にあります。横棒と横棒の間に抜け道があって、中庭へと通じているんですね!
2つの中庭の入り口は、それぞれ別。
E字の上側(東側)の入り口は、赤い屋根の魚屋さんの手前。E字の下側(西側)の入り口は、セブンイレブンを少し過ぎた先にあります。
E字の上側(東側)の入り口。
こんな感じの赤い屋根の魚屋さんを見つけたら、その手前の道を入っていきましょう。
E字の下側(西側)の入り口。
キオスクっぽいお店の右隣に入り口が見えますね。
4 どちらの中庭がオススメ?
中庭は2つありますが、どちらに行くべきでしょうか?
インストスポットで有名なのは、E字の上側(東側)の中庭です。
どちらの中庭も、ぱっと見はほとんど変わりませんが、主な違いはその色です。E字の上側(東側)の家の方が、少し強めの赤で塗られているのが分かります。
画像:timeout
また、空が建物に囲まれているような写真は、E字の上側(東側)の中庭でないと撮影できません。
隣の高層マンションが、まるでモンスターマンションを防ぐように見えるんですね!
5 写真撮影のヒント
私はガイドブックに載っていた写真をみて、モンスターマンションを知ったんですが、インスタ映えな写真を撮るのって難しいですよね!
角度とかアングルとか(モデルの体型とかモデルの体型とか…)、ガイドブックの写真を撮るような人たちはプロですから、同じような写真を撮るだけでも一苦労。
私はただの素人ですが、写真を撮るときに気にしたポイントを載せておきますね。
3.1 少し離れた場所から撮る
モンスターマンションへ写真を撮りに来る方は、上の写真のように通気口らしきものの上に建って撮影している場合がほとんど。
おそらくあなたもそのように写真を撮るかと思いますが、写真を撮っているとついつい被写体の人に近づいて行っちゃうんですよね。
そうすると、結局はあんまりモンスターマンションが写りません!これでは勿体ない。
なので、少し被写体から距離を置いて、全身が入るように撮影すると、モンスターマンションの凄さがよくわかる写真になると思います!
3.2 広角レンズを用意する
画像:timeout
モンスターマンションの中庭は、縦長の建物に囲まれた空間です。
出来るだけ広角なカメラを持って行った方が、この「囲まれ感」がよく伝わる写真になるのでオススメです!
四方に囲まれたようなこの写真は、私の持っていったカメラでは撮ることができませんでした。
6 写真撮影にベストな時間は?
モンスターマンションは、昼でも夜でも素敵な写真が撮影できます!!
私が行ったのは昼ですが、被写体の顔がよく映るのは昼かなと思います。(写真の色は少し加工してます)
一方で、夜は夜でなんだか幻想的。これも素敵ですよね。
ただ携帯などで撮るのであれば、光源の少ない夜より昼の方がオススメかなと思います。夜はプロ向けってことですね!
7 モンスターマンションがロケ地になった作品
7.1 2014年公開 映画「トランスフォーマー/ロストエイジ」
画像:Transformer
モンスターマンションが特に有名になるきっかけとなった映画です。
主人公たちが敵に追われ、戦うシーンでがっつりモンスターマンションが使われています。モンスターマンションの家々を飛び移りながら、降りていくシーンは印象的です!
7.2 2017年公開 満島ひかり PV「ラビリンス」
画像:avex
満島ひかりさんの楽曲「ラビリンス」のPV撮影でも使用されています。
迷路のように入り組んだ家が連なっている様子が、楽曲タイトルの「ラビリンス」(迷路)にぴったりだっということなんでしょうね!
7.3 2017年公開 映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」
画像:ナタリー
士郎正宗による日本のマンガ『攻殻機動隊』(1989年連載開始)、またそのアニメ映画化版である押井守監督の『GHOST IN THE SHELL/ 攻殻機動隊』(1995年)を原作とした作品。
アベンジャーズなどでもおなじみの、女優スカーレット・ヨハンソンが主演と努めています。
この作品でも、やはりモンスターマンションが使われているそうです。
トレーラーでも、チラッとだけですが写っていましたよ。見てみなきゃ!
8 モンスターマンション撮影禁止の状況は?
実はこのモンスターマンション。
あまりに人気が出すぎて、観光客が押し寄せたので、問題となってしまっていました。全盛期には、30分待ちになるくらいの人だかりだったよう。
それは確かに、住人からしたら困ってしまいますよね。
その後、観光客が激減したことから、当時掲げられていた横断幕の数も減り、ちょっとした撮影なら実質OKになったようです。
また、2018年11月16日には、京都発祥のコーヒー店「% Arabica coffee(アラビカコーヒー」の世界一号店がマンション内部にオープンしたりと、少しずつ変化も起きている模様。
カフェがある≒マンション外の人もやってくるってことですもんね。
ちなみに「% Arabica coffee(アラビカコーヒー」が京都発祥ってことは、帰ってきてから知りました!香港市内でもよく見かける人気店だったので、てっきり香港発祥なのかと…。
ということで、一時期の立ち入り禁止を含む規制は緩和されたようですが、やはりここが住宅地であることには変わりありません。
これから行かれる方は、住民の方のプライバシーや生活に配慮するよう、くれぐれも注意しましょう!
7 まとめ
最後に、ポイントをまとめておきます。
✔︎ モンスターマンションは香港のインスタスポット
✔︎ 地下鉄なら、太古駅からが近い
✔︎ 入り方は分かりにくいので、要予習!
✔︎ 撮影スポットの中庭は2つある。オススメは東側。
✔︎ 撮影時は住民の方への配慮を忘れずに
たまたまガイドブックで見かけたモンスターマンション!行ってみたら、これぞ香港!という感じの独特の雰囲気が最高でした。
セントラルやチムサーチョイなどのよくある観光スポットに飽きたら、モンスターマンションへ行ってみてください♡
以上、おしるこでした!