タイ

なぜタイの屋台で虫を売ってるの?虫の種類は?

私がタイに行った時、びっくり仰天したのが屋台で普通に虫が売っていること!かなりインパクトのある光景で、いまだに忘れられません…。

この記事では、タイの屋台でなぜ虫を売っているのか?その理由と、売られている虫の種類をご紹介します。

1 なぜタイの屋台で虫を売ってるの?

1.1 タイの屋台で売ってる虫は食用です!

 画像:migrationology

まず不思議に思うのが、なんでタイではこんなに虫を売ってるの?ってことですよね。多分なんとなく想像ついてると思いますが、屋台で売っている虫は食用です。

そう、食べるんです!

タイで一番昆虫食が盛んなのは、イサーン地方(東北地方)と言われています。イサーン地方は海がなく、農業にもあまり適していない気候であることから、貴重なタンパク源として昔から虫を食していたそう。

イサーン地方の料理は、昆虫辛さでよく知られていますが、辛さは昆虫を美味しく食べるための知恵だったのかもしれませんね。タイ料理は辛いというイメージがありますが、イサーン料理の人気が高く、タイ全域に広まっていったことが理由だと言われています。

そんな背景もあって、イサーン地方以外でも昆虫食文化が受け入れられているんですね。

 

1.2 タイではみんな昆虫を食べるの?

 画像:migrationology

タイ人は日常的に虫を食べているんでしょうか?

バンコクの虫専門屋台をみていると、様々な年代の男女がけっこうな頻度で虫を買っていきます。

ただ、タイ人の中でもバンコク出身者はあまり食べないようで、田舎からバンコクへやってきた方達が買っていくことが多いようですね。「小さい頃によくお菓子がわりに食べていた」という方もいて、懐かしい味なのかもしれませんね。

バンコクだとスーパーのお菓子より虫の方が高かったりしますから、安いから虫を食べるというわけではなく、虫が良くて食べているわけですね。

はっきり言って違和感しかないですが、よくよく考えると日本の田舎でも蜂の子とかイナゴとか食べますもんね。慣れてるか、慣れてないか、それだけの違いなのかも。

 

1.3 タイの屋台の虫はカンボジア産!?

実は、タイの屋台で出回っている虫たちの多くが、カンボジア出身。

タイでは農薬などの影響で、虫の数がめっきり減ってしまっています。特に人気の高いタガメなども今ではほとんど見られなくなってしまったそう。

タイの屋台でこんなによく見かける虫たちのほとんどが、国外からの輸入品だなんて意外ですよね。

 

2 タイの屋台で売られている虫の種類

それでは、タイの屋台ではどんな種類の虫が売られているんでしょうか?

よく見かけるものをご紹介します。

2.1 タガメ

 画像:culture trip 

タガメは、東南アジアでは広く食されている昆虫です。昆虫の中でも味が美味しくて、人気が高い虫の一つです。だからなのか、他の虫よりもちょっぴりお値段が高いことが多いですね。

ちなみに、日本ではタガメは絶滅危惧種です。

タガメはとにかく香りがいい。キンモクセイに似た良い香りがします。メスとオスとで値段が違って、オスの方が香りが強くて美味しいので高いです。味は梨のような、フルーツっぽい感じがします

なお、タガメは寄生虫の恐れがあるので、生食はNGですよ!

 

食べ方:手足をとる、羽をとる。頭部をとって、腹部の中身を吸う

 

2.2 バッタ

画像:thinkoholic

素揚げにされて売られていることが多いバッタ。

頭からサクサク、ボリボリ食べられます。手足は鋭くて危ないので、先にもいで食べるのがいいようです。塩胡椒やナンプラーで味付けされている場合が多く、海老っぽい味がするのが特徴。

 

食べ方:手足をとり、丸かじり

 

2.3 コオロギ

 画像:newsweek

ビールのおつまみにコオロギの唐揚げ(素揚げ?)を食べる人も多いとかなんとか。

基本は素揚げしたものに、塩胡椒や醤油っぽい味付けがして売っています。味付けがしっかりしているものが多いからか、比較的食べやすくて人気があるように思います。

 

食べ方:手足をとって、丸かじり

 

2.4 芋虫(蛾の幼虫)

 画像:CNN

これもタイ・バンコクの屋台では必ずと言っていいほど、よく見かける虫です。

見た目からなんとなく想像つくかと思います。外側がサクッと、中身は焼き加減によるのかボソッとしてたり、フワッとしてたりします。

少し苦味がありますが、意外にもエビに似た味がします。

 

食べ方:そのまま

 

2.5 サソリ

 画像:what’s on sukhumvit

サソリは見た目的な面白さでチャレンジしたくなりますよね。普通の虫よりも、虫感がなくて比較的挑戦しやすいかもしれません。

味はやはり、エビなどの甲殻類が一番近いです。ただ殻がかなり硬くて食べるのが大変…という印象でした。

 

食べ方:ハサミや尻尾の先をとる

 

3 虫を食べるときに注意すること!

意外かもしれませんが、虫にも実は寄生虫がいるんです。そのため、火の通りが足りていなかったりすると、(虫の種類にもよりますが)食中毒にかかる可能性があります。

酷い場合は命を落とす場合もあり、注意が必要です。

 

・しっかりと火が通ったものを選ぶこと

・初めてで大量に食べ過ぎないこと

 

これらを注意しつつ、食後に調子が悪くなったら、早めに病院に行きましょう。

 

4 まとめ

タイでは、普通に屋台で売られている虫たち。

最近では、日本でもテレビ番組「クレイジージャーニー」なんかでも、昆虫食好きのあいさんが出演されていたりして、徐々に受け入れられている…のかもしれませんね?

もしもタイに行くことがあったら、話のネタにどれか一つ食べてみるのもアリかもしれません。

 

以上、おしるこでした!