ベトナムで1番に大きな街、ホーチミン。
今日では日本人にとっても人気の観光地となりました。
ホーチミンは「東洋のパリ」と呼ばれ、フランス統治時代の名残りが街並みや食事など至る所に残っています。
最近では高層マンションや大型ショッピングセンターも次々と建設され著しい発展を遂げながらも、昔ながらの屋台や市場も健在で、優雅なものからベトナム独自のものまで、様々な朝食で溢れています。
旅行の楽しみといえば、観光地巡りはもちろん、現地での食事ですよね!
特に、美味しい朝ご飯を食べると、元気いっぱい観光も楽しめますよね。
ということで、今回はそんなホーチミンの中でも日本の方がよく訪れる1,2,3区(※)のオススメの朝ごはんについて、代表的な食べ物とオススメのお店をご紹介致します!
※ご紹介するホーチミンのエリアについて
1区(District1):
観光の中心地。ドンコイエリアをはじめ、数多くのホテル、お土産ショップ、マッサージ店、観光地があり、治安も比較的安定している場所です。多くの観光客はここを中心に観光することになります。
2区(District2):
カフェ、雑貨屋、ショッピングモールなどがある散策にピッタリなエリアです。ホーチミン旅のリピーターに人気があります。
3区(District3):
古き良きサイゴン時代の景観を残している地域。1区と並んで政治経済を担っている地域でもあります。
もくじ
1 ホーチミンの屋台で朝食!
1.1 フォー
ホーチミンの人々が朝ご飯でよく食べるメニューとして最もポピュラーなのはフォーです。
日本人にも人気のあるメニューとしても有名です!
フォーはお米からできた麺が、日本人も食べやすいサッパリしたスープに入っています。鶏肉や牛肉、モヤシなどの野菜、パクチーなどの香草が入っており、とってもヘルシーで朝ご飯にピッタリのメニューです。
●ホーチミンでおすすめ・フォーのお店
・PHO HOA(フォーホア)
ホーチミンでNo.1といわれているフォーのお店です。
牛肉入りのフォーは、普通サイズで一杯80000ドン(約400円)です。
好みで、卓上にあるチリやライム、香草を入れても美味しいです!
揚げパンを浸して食べる方もいるそうです。
メニューは英語と写真付きでわかりやすく、牛肉の色々な部位を選ぶことが出来ます。
もっとあっさりした鶏肉のフォーもあります!
<PHO HOA(フォーホア)>
住所:260C Pasteur, District3(3区)
1区の中心地からパスター通り沿いにまっすぐタクシーで10分程です。
営業時間:6:00〜24:00
定休日:なし
▼お店のホームページはこちら
PHO HOA(フォーホア)
1.2 バインミー
バインミーとは、ベトナムのサンドイッチです。もともと「バインミー」の本来の意味が“パン”に当たります。サンドイッチといっても日本のサンドイッチとは違いフランスパンが使われているのが特徴で、ベトナムの人々にとってのソウルフードです。
持ち運びもしやすい手軽な食事なので、街の至る所で食べることができ、朝ごはんにもよく食べられているメニューです。フランスパンが使用されているのはベトナムがフランスの植民地だった時の名残で、最近では日本でも人気がありますよね!
バインミーの特徴は、パンに米粉が含まれており、空気をよく含んでいてとても軽い食感であることです。作り置きをすることはなく、注文を聞いてからパンを炭火で炙り、切り込みを入れてバター(またはマーガリン)を塗り、様々な種類の具をお客さんの好みに合わせて、中身をアレンジしながら作ってくれます。
●ホーチミンでおすすめ・バインミーのお店
・BANH MI HOA MA(バインミー・ホア マー)
1958年にオープン、創業して60年以上も経つ老舗のバインミー屋さんです。
バターとパテが塗られたサクサク&フワフワのフランスパンの中に、ハム、ポークなどのお肉類・野菜(なます、キュウリ、玉ねぎなど)・パクチーなどの香草がギュッと詰まった、一般的なバインミーのお値段は、一つ34000ドン(約160円)です。
かなりボリューミーでずっしり食べ応えがありますが、野菜もたくさん摂ることができます。
パンと具材をバラバラに出してくれる、昔ながらのスタイルのバインミーも楽しむことができますよ!
<BANH MI HOA MA(バインミー・ホア マー)>
住所:53 Cao Thang, District3(3区)
Cao Thangという通りがいくつかあるので、タクシーなどで行く場合は3区だということを伝えましょう!
営業時間:5:00〜11:00
定休日:なし
▼お店のホームページはこちら
BANH MI HOA MA(バインミー・ホア マー)
1.3 ボーネー(ビフテキ)
なんと、ベトナムでは朝からボーネーと呼ばれる路上の鉄板で焼いたビフテキを食べる文化があります。
小さく薄めの牛肉にパテと目玉焼きがセットになっているのが一般的なボーネーです。日本人と同じように、目玉焼きには醤油をかけ、お肉とパテとミックスし、フランスパンをつけて食べます。
ボーネーのお値段は20000〜30000ドン(約95円〜140円)です。
朝からしっかりエネルギー補給をして、一日の観光に備えるのも良いですね!
●ホーチミンでおすすめ・ボーネーのお店
・HAI CON BO(ハイ コン ボー)
ホーチミンで人気のビフテキチェーン店になります。ベトナム市内に店舗がいくつかあり、早朝から営業しているうえに格安で美味しいと評判です!
<HAI CON BO(ハイ コン ボー)>
住所: Nguyen Cu Trinh, District 1(1区)
営業時間:6:30〜22:30
定休日:なし
▼お店のホームページはこちら
HAI CON BO(ハイ コン ボー)
1.4 ソイガー
ソイガーとは、ベトナムの“おこわ”のことです。
モチモチとしたお米に細かく裂かれた鶏肉とフライドオニオンが乗っています。油も使われていますが、小ぶりなサイズなので朝ご飯にもピッタリ、ベトナムの人々に愛されるB級グルメです。
ソイガーのお値段は20000ドン(約95円)〜とお手頃価格です。
朝ご飯はもちろん、観光中に小腹が空いた時にもピッタリ。また、持ち帰ってホテルで食べるのもオススメです。
●ホーチミンでおすすめ・ソイガーのお店
・XOI GA NUMBER1(ソイガー ナンバーワン)【出典:ホーチミン旅行ブログ】
ソイガーの老舗的な存在のお店です。味付けが醤油ベースで、日本人にも食べやすい味になっています。小さめの店舗ですが、ベトナム語のメニューが10種類ほどありますが、様々な部位の鶏肉や具材が店内に並んでいるので、指をさして食べたいものを注文できます。
<XOI GA NUMBER1(ソイガー ナンバーワン)>
住所: Bến Thành, District 1(1区)
ホーチミンの観光名所であるベンタイン市場から一本東の通りにあり、徒歩3分ほどで行くことができます。黄色のファサードが目印で、「15」という番地表示の角にあります。
営業時間:9:00〜21:00
定休日:なし
▼お店のFacebookページはこちら
XOI GA NUMBER1(ソイガー ナンバーワン)
※Facebookでは11:00からオープンになっていますが、正しくは9:00オープンだそうです。ベトナムはじめ東南アジアではホームページやFacebookでの情報通りに稼働していない場合も多いので、心得ておきましょう!
2 ホーチミンのホテルで朝食!
ホーチミンは世界中から観光客が集まる都市。そのため、街には数多くの素敵なホテルがあります。ホテルでの美味しい朝食も、旅の楽しみの1つですよね!
ホーチミンの朝食が美味しいおすすめレストランもご紹介します!
2.1 シェラトンサイゴンホテル&タワーズ
こちらのホテルは約90種類のメニューが並ぶ朝食ビュッフェが有名で、宿泊者だけではなく、朝食だけを目的に訪れる人もいるほど。
焼き立てのオムレツやヨーグルト、フルーツ、サラダなどの定番メニューはもちろん、フォーやバインミーなどのベトナム朝食も味わえます。バインミーは好きな食材を詰め放題です!
<シェラトンサイゴンホテル&タワーズ>
住所:88 Dong Khoi, District1(1区)
ホーチミンで最も栄えている「ドンコイ通り」の真ん中という好立地にあるホテルです。ショッピングやレストラン、マッサージなど、観光に大変便利な場所にあります。観光地として有名なホーチミン市民劇場もすぐ近くにあります。
▼ホテルのホームページはこちら
シェラトンサイゴンホテル&タワーズ
2.2 ホテルニッコーサイゴン
こちらは2011年にオープンした日系のホテルです。日系のホテルということで、日本人には様々な面で安心ですね!
ココナッツジュースやベトナムコーヒーなど、ベトナムならではの味を楽しみたいけど、屋台で飲むにはお腹の調子が心配だな・・・という方も、ここのホテルの朝食なら安心して楽しむことができます。
女性には嬉しい、チアシードやキヌアなどのスーパーフードをたっぷり摂れるサラダや、ふわふわのワッフル、ホテルの自家製パンも絶品!珍しいピータン粥も味わえます。
<ホテルニッコーサイゴン>
住所:235 Nguyen Van Cu Street, District1(1区)
1区の複合施設「ロイヤルセンター」内にあります。街の中心部からは少し離れていますが、ホテルから有名観光地に行ける無料のシャトルホテルバスがあるのでとても便利です。
▼ホテルのホームページはこちら
ホテルニッコーサイゴン
2.3 ソフィテルプラザサイゴン
こちらはホーチミンで初めて開業した外資系ホテルとして知られている、ホーチミンのシンボル的な5つ星ホテルです。
朝食はビュッフェ形式ですが、「市場」「マーケット」というコンセプトになっており、ホテルのスタッフの方々と会話を楽しみながら朝食をオーダーできます。
ヨーロッパ産の濃厚なチーズや、珍しい生ハムパパイヤがおすすめです!
<ソフィテルプラザサイゴン>
住所:17 Le Duan Boulevard, District1(1区)
こちらのホテルも街の中心からは少し離れていますが、ドンコイ通りまでは車で5分で行くことができます。ホテルの受付でタクシーをお願いすれば安心です!
▼ホテルのホームページはこちら
ソフィテルプラザサイゴン
3 ホーチミンのカフェで朝食!
ホーチミンはオシャレなカフェ天国、街の至るところに素敵なカフェが存在します。
いつもは忙しいけれど、旅行の時にはカフェでのんびりしながら、ゆっくり時間をかけて朝ご飯を食べるのも良いですよね!
朝食がおすすめのホーチミンのカフェをご紹介します!
3.1 The Deck(ザ・デック)
こちらのカフェは、欧米で経験を積んだシェフがこだわって作るお料理が有名です。
朝食メニューが豊富で、日本の女性にも大人気のエッグベネディクトが絶品です。
もちろん屋台に比べればお高めですが、旅行先ならではの贅沢な朝ご飯をぜひ味わってみてください!
<The Deck(ザ・デック)>
住所:38 Nguyen U DI.Thao Dien, District2(2区)
サイゴン川沿いにあり、ホーチミンの中心部からはやや離れた場所にあります。その分、静かなリバーサイドという素敵な雰囲気で朝ご飯をゆっくり楽しめます。
営業時間:8:00〜深夜
定休日:なし
▼お店のホームページはこちら
The Deck(ザ・デック)
3.2 Journeys Sandwich Cafe(ジャーニーサンドウィッチカフェ)
こちらのカフェは欧米人に人気のエリアにあり、いつも観光客で賑わっているカフェです。
店名の通りサンドウィッチ専門店となっていて、ベトナムの定番朝ご飯メニューであるバインミーも食べることができます。
このカフェの自家製のパンがとても美味しいと評判で、リピーターも多いカフェです。
<Journeys Sandwich Cafe(ジャーニーサンドウィッチカフェ)>
住所:21 Nguyen Van Trang Street, District1(1区)
街の中心部に近いです。Facebookページにもマップがあります。
営業時間:7:00〜22:00
定休日:なし
▼お店のホームページはこちら
Journeys Sandwich Cafe(ジャーニーサンドウィッチカフェ)
3.3 Au Parc(オウ パルク)
こちらのカフェは、“地中海と中東の融合”がコンセプトになっているお店です。
ホーチミンにいながら、スイス・フランス・トルコ・イギリスなど、いろいろな国の美味しい朝ご飯を味わうことができます。
ベトナムは、このように世界各国のお料理がお手頃価格で楽しめる国でもあります!
<Au Parc(オウ パルク)>
住所:23 Han Thuyen Street, District1(1区)
観光名所でもあるホーチミン大教会と、統一会堂の間にあります。ホーチミンで一番美しいと言われる並木通りに面しており、お店の雰囲気もとってもオシャレです!
営業時間:7:30〜23:00
定休日:なし
▼お店のFacebookページはこちら
Au Parc(オウ パルク)
4 朝食のお供にベトナムコーヒーはいかが?
ベトナムにはたくさんの名物料理がありますが、ベトナムコーヒーも有名です!最近では日本でもすっかり認知度が上がりましたよね。
4.1 ベトナムコーヒーとは?
ベトナムのコーヒー生産量は、ブラジルに次ぐ世界第2位!
ベトナムコーヒーの特徴は、酸味が少なく香りが強く、その香りを消すために強めの焙煎をし苦味を出しているという点です。この苦味がベトナムコーヒーの一番の特徴で、クセになってしまう美味しさです。色もとても濃く、一般的なコーヒーに比べてかなりの個性があります。
4.2 ベトナムコーヒーの飲み方
ベトナムでは、この苦味の強いコーヒーに練乳を入れて飲むのが一般的です。
コーヒーと練乳が2層にくっきり別れた、まさに「白黒」の状態で出されることが多いです。
コーヒーの濃い味もさることながら、練乳の甘さもとっても強いので、よくかき混ぜてゆっくりチビチビと飲むのがおすすめです。
ベトナムを代表する味なので、朝食のお供にぜひ味わってみてください!
コーヒー本来の味を味わいたい!という方や、甘すぎるのは苦手・・・という方は、もちろん練乳を抜いてもらうこともできます!
●ホーチミンでおすすめ・ベトナムコーヒーのお店
・The Cafe Apartment(ザ・カフェ・アパートメント)
こちらのカフェは、ホーチミンにコーヒー現象を巻き起こしたカフェと言われています。
古くて利用されなくなったビルをリノベーションし、なんとビル全体の一つ一つの部屋がカフェになっていて、地元の若者たちも大人気のインスタ映えスポットです。
9階建てのビルには様々なカフェが入っており、1つのビルで様々なテイストのカフェが味わえるのです!
ビルのエレベーター(有料:5000ドン=約23円)で最上階まで行き、下りながらお気に入りのカフェを見つけるのがオススメです!
色々なスタイルのベトナムコーヒーを味わえること間違いなしです!
<The Cafe Apartment(ザ・カフェ・アパートメント)>
住所: Bến Nghé, District 1(1区)
営業時間:8:00〜22:00
定休日:なし
▼お店のFacebookページはこちら
The Cafe Apartment(ザ・カフェ・アパートメント)
5 朝食にシントー追加で朝のビタミン補給!
シントーとは、新鮮な南国ならではのフルーツに甘い練乳をミックスし、氷も入れてキュッと冷たくしたベトナム風のフルーツスムージーです。
ベトナムには、マンゴーやパパイヤなどはもちろん、日本ではなかなか見かけないフルーツがお手頃な価格でたくさんあります。
お店によっては、およそ30種類もあるフルーツ(野菜)の中から数種類、自分の好きなものを選んでミックスしてもらえます。
ドラゴンフルーツやドリアン、パッションフルーツなど、ベトナムならではのフルーツの味をぜひ楽しんでみてください!
あまり食欲がない朝でも、シントーならあっさり手早くビタミン補給ができます。
●ホーチミンでおすすめ・シントーが飲めるお店
・FIVE BOYS NUMBER ONE(ファイブ ボーイズ ナンバーワン)
こちらは、ホーチミンにある数かるシントー屋さんの中でも、観光客から圧倒的な指示を得ているお店です。
20種類以上のフルーツから3つまで選んで注文できます。さらに、トッピングとして果肉も乗せてくれるので、見た目もとっても南国らしくて可愛いです!
量も多いので、食欲が無い日の朝ごはん代わりにしても十分に満足できます。
このお店には小さな紙とペンが置いてあるので、英語で入れて欲しい果物の名前を書いて店員さんに渡します。
店内の椅子に座って待っていれば、出来上がったシントーを持ってきてくれるので、そこで支払いをするシステムになっています。
シントーのお値段は20000ドン(約100円)〜45000ドン(約230円)となっています。
<FIVE BOYS NUMBER ONE(ファイブボーイズ ナンバーワン)>
住所: Pham Ngu Lao, District 1(1区)
営業時間:11:00〜0:00
定休日:なし
▼お店のFacebookページはこちら
FIVE BOYS NUMBER ONE(ファイブボーイズ ナンバーワン)
※ベトナムで飲み物を飲む際の注意点!!
ベトナムに限らず、東南アジアのローカルな屋台で飲み物を頼むと、お腹を壊してしまう日本人も少なくありません。
もしお腹が弱いと感じる方は、ホテルや衛生的なレストランで飲み物を注文することをオススメします。
どうしても屋台でチャレンジしたい!という場合は、氷にご注目。
こちらの写真↑のような筒状の氷は、粉々に砕かれている氷よりも衛生的といわれているそうです。
ローカルの屋台に行かれた時に、ちょっと周りの人の飲み物を観察して、どんな氷の状態かチェックしてみてくださいね♪
ご自身のお腹と相談しながら、体調を崩さないようにチャレンジしてみてください!
念の為、胃腸薬もお忘れなく!
6 まとめ
日本でもすっかりポピュラーな観光地となったベトナム。
観光名所がたくさんあるホーチミンでは、ぜひ朝ご飯をしっかり楽しんで観光するための体力を蓄えておくことをオススメします!
ベトナムは、たくさんの美味しい定番メニューがある美食の国でもあります。
旅行中は、毎朝、いろいろなスタイル・様々な場所で朝食を変えて楽しむのも良いですね。
ホーチミンでの朝食は、旅の良い思い出に残ること間違いなしです!