タイ

ドンムアン空港でシャワーが浴びれるSleepBOX新旧設備の違い

世界の人々の玄関口となっている東南アジアの国・タイ。タイには東南アジアの「ハブ」となる大変大きな国際空港が、首都バンコクに2つあります。

1つは2006年に開港したスワンナプーム空港です。成田国際空港のおよそ3倍の大きさがあり、世界有数の規模を誇る国際空港です。

そしてもう1つがドンムアン空港です。

主にLCC(効率的な運営によって低価格の運賃でサービスを提供している格安航空会社)便が多く飛んでいる空港になります。今回はそんなドンムアン空港が快適に過ごせるようになるシャワー&仮眠スポット(SleepBOX)についてご紹介します。

1 ドンムアン空港について

1.1 ドンムアン空港とは?

【出典:MGRオンライン】

ドンムアン空港は1914年にタイの空軍飛行機場として開港しました。そして1924年に一般の民間飛行機の受け入れを開始、アジア最古の歴史がある空港となっています。

第二次世界大戦後の民間航空の発展に合わせ、アジア・ヨーロッパ・オセアニアを繋ぐ中継地点として東南アジアのハブ空港となり、さらには観光地として発展するタイの玄関口としての役割を果たすようになりました。1970年以降は発着する飛行機がさらに増えたことにより狭くなったため、新空港(スワンナプーム空港)の建設が計画されました。

スワンナプーム空港開港の後しばらく、ドンムアン空港は、チャーター機・政府専用機・貨物専用機が利用する空港として使用されました。

その他にも、空軍基地・民間機整備場・スワンナプーム空港にトラブルがあった際の代替空港としても利用されました。

スワンナプーム空港は開港直後、様々なトラブルが頻繁に起こっていたそうです。そのことから国内線に限りドンムアン空港が再利用されることになりました。

さらに2012年、それまでスワンナプーム空港に発着していたエアアジア各便がドンムアン空港に移管され、その後、その他のLCC(格安航空会社)が次々と就航、2015年の上半期には世界最多の利用者を有する空港になりました!

1.2 ドンムアン空港の施設

ドンムアン空港は、タイの新空港であるスワンナプーム空港と並び世界中の人々が利用する東南アジアのハブ空港です。

LCC(格安航空会社)便が多く飛んでいることから幅広い国の人々、幅広い年代の人々に利用されています。

日本からもエアアジアをはじめとしたLCC(格安航空会社)便が飛んでいるため、大変格安にタイまで行くことができ、多くの方がドンムアン空港を利用されるかと思います。

ドンムアン空港はスワンナプーム空港に比べると小さめですが、一通りの施設が揃っています。

空港はほぼ全域でFree Wi-fiを利用することができ、無料の充電スポットもあり、スマートフォンやパソコンなど充電することが出来ます。

免税店やお土産ショップなども揃っており、お買い物をして時間を過ごしたり、土産の買い忘れがあっても大丈夫です。

カフェやレストランも揃っています。スターバックスコーヒーやマクドナルドなどお馴染みのお店から、タイ料理が食べられるお店、日本食屋さんもあります。

また、マッサージ屋さんもあるので、時間に余裕があったらマッサージでリラックスして時間を過ごすのも最高ですね!

2 ドンムアン空港のシャワー事情

【出典:ブッキングドットコム】

LCC(格安航空会社)便の深夜や早朝発の便が多いドンムアン空港には、空港で快適に過ごせる様々な設備があり、特に便利なのがシャワーです。

暑いタイの観光を帰りの便に乗る間際まで楽しみ、飛行機に乗る前にシャワーを浴びてスッキリして帰ることができます。

ドンムアン空港にはシャワーを浴びることができる場所が2ヶ所あります。SleeepBoxという宿泊施設と、ラウンジの中です。

当然ラウンジは会員制なので、誰しもが入れるわけではありませんが、SleeepBoxは誰でも利用することが出来るんです。

SleeepBoxは、1時間単位で部屋を利用することができる宿泊施設で、シャワーだけの利用も可能なので、深夜便に乗る前にシャワーを浴びてスッキリしたい方、長めのトランジットで仮眠を取りたい方にオススメです。

そんな素敵な宿泊施設SleeepBoxは、ドンムアン空港国内線ターミナルの4階(フードコートと同じ階)に2つあります。

①カフェ・アマゾンの隣(古い方のSleeepBox)

②マクドナルドの隣(新しい方のSleeepBox)

でっ、ここまで来ると当然古い方と新しい方で、どんな違いがあるのか気になると思いますので、どんどん説明していきます!

3 ドンムアン空港のSleeepBox(新旧の特徴)

まず、誤解が生まれないように先に説明させて頂きます。

【新しい】、【古い】という言葉を用いていますが、施設そのものが【古い】わけではなく、SleepBOXの部屋そのものの作り(特にシャワー施設)が、2タイプあるという意味で使っています。

先に作られた方:【古い】
後に作られた方:【新しい】

3.1 ドンムアン空港のSleeepBoxの部屋の作り

知らずに行くと大半の人が混乱に陥る超重要な事なので、まずこの違いがある事を理解しておきましょう。

古い方のSleepBOXは、シャワー専用ルームがなく、宿泊する部屋のシャワーを利用します。

この為、古い方のSleepBOXを使おうとした場合、客室が満室だと利用することが出来ません。

宿泊として利用するのではなく、シャワーだけの利用が可能なのですが、

その時は、当然ベッド使用不可となっており、使用後にベッドを使用していないか?をチェックされるので要注意です。

もう一方の、新しい方のSleeepBoxは、シャワー専用ルームがあり、部屋が満室でもシャワーのみ利用することが出来ます。

3.2 ドンムアン空港のSleeepBoxの営業時間

両方とも24時間営業となります。

3.3 ドンムアン空港のSleeepBoxの料金

シャワーだけ利用する場合と、宿泊施設として利用する場合で料金体系が異なります。

【シャワーのみ利用】
30分/300バーツ(約1050円)
※但し、2人で利用すると30分/500バーツ(約1750円)
一人分の料金で複数人で上手く使おうとかは出来ません…

【宿泊(仮眠)施設として利用】
 3時間/1500バーツ(約5250円)
  ※4時間以上は1時間ごとに300バーツ(約1050円)が課金されていきます。

【宿泊施設として利用】
宿泊(22:00〜6:00)/2500バーツ(約8750円)

3.4 ドンムアン空港のSleeepBoxの受付方法

【シャワーのみ利用】

新しい方のSleeeoBox隣に、太陽のようなマークがある場所がシャワー専用ルームの受付になります。

シャワーを浴びるだけの場合は「シャワーを浴びたい」と伝え、300バーツを支払うとスタッフの方がシャワールームまで案内してくれます。パスポートや搭乗券を見せる必要はありません。帰り際は、何も言わずに退出してしまって大丈夫です。 

【宿泊(仮眠含む)施設として利用】

仮眠、宿泊の場合はデポジットで300バーツ(約1050円)を先払いする必要があります。(デポジットに関してはクレジットカード利用不可・現金のみ。後で返金してもらえます。)パスポート、搭乗券も見せる必要があります。

3.5 ドンムアン空港のSleeepBoxの予約について

まず、シャワー利用だけの予約はできません。
宿泊はインターネットで予約が可能ですが、
予約サイトでは古い方、新しい方のSleeepBoxに別れていないので、泊まりたい方のSleeepBoxに行きチェックインすれば大丈夫です。

予約サイト:agoda

公式HP:SleepBOX

3.6 ドンムアン空港のSleeepBoxのアメニティについて

SleeepBoxの宿泊室内には以下のアメニティが用意されていますが、古い方と新しい方でアメニティの種類が異なりますので注意が必要です。(特に女性の方!)

【古い方のSleepBOX】
・シャンプー
・コンディショナー
・ボディソープ
・ボディローション
・バスタオル(2セット)
・ハンドタオル(2セット)
・シャワーキャップ
・ドライヤー
・飲料水(ペットボトル)

【新しい方のSleepBOX】
・シャンプー
・ボディソープ
・バスタオル(1セット)
・ハンドタオル(1セット)
・シャワーキャップ
・ドライヤー
コンディショナーは無いので女性の方はご注意ください!
※髭剃りもありません!

3.7 ドンムアン空港のSleeepBoxその他の注意点

・スーツケースなど大きな荷物はフロントで預かってくれます。
 (ただし、貴重品は必ず携帯しましょう。)
・携帯電話などの充電が可能です。(電圧には注意しましょう。)
・新しい方のSleeepBoxシャワー専用ルーム内にはトイレがありません。
・新しい方のSleeepBoxにはラウンジあり、仮眠・宿泊利用の時間内であれば自由に利用することが出来ます。軽食やドリンクがあります。
・新しい方のSleeepBoxにはマッサージ屋さんもあり、ドンムアン空港内の他の場所にあるマッサージ屋さんよりもクオリティが高いと評判だそうです!
・SleeepBoxの専用Wi-fiはありません。その代わり、ドンムアン空港のFree Wi-fiが使えます。
・SleeepBoxは、夜間にホテルと同じ感覚で宿泊するとやや高めの設定になっています。あくまで仮眠やシャワーなど短時間での利用がオススメです。ドンムアン空港周辺にはホテルもありますので、目的に合わせてお得な方を利用しましょう。
・タイの時刻は日本の2時間遅れです。時差に気をつけて、時計を現地時刻に合わせるのをお忘れなく!

5 まとめ

世界で最も多くの人々が利用する空港のひとつ、ドンムアン空港。

特に、LCC(格安航空会社)に乗って旅する場合はドンムアン空港をうまく利用すると旅がとても快適になります。

ドンムアン空港は、LCC(格安航空会社)の発着が多い深夜や早朝に合わせて空港を利用する方が快適に過ごせる施設が揃っています。

ご紹介したSleeepBoxでは仮眠をとることが出来たり、シャワーを浴びることが出来るので、トランジットの時間にゆっくり休んで体力温存をしたり、上手く利用して目一杯バンコクを満喫するのも良いですね!