ランタン飛ばしで有名な台湾・十份の街。
せっかく台北から離れた十份まで行くのであれば、絶対に外して欲しくない厳選スポットを集めました。十份に行く前に、この記事で予習しておいてください〜!
もくじ
1 十份ってどんなところ?
十份は、「じゅうふん」「シーフェン」などと読みます。
台北から見て東に400Kmほど進んだ山間部の田舎町で、有名な九份より少し南に位置しています。スカイランタンや天燈(テンダン)と呼ばれるランタン飛ばしを、観光客でも気軽に楽しめることで知られています。
2 十份の観光名所 ①十份老街(シーフェンラオジェ)
十份老街(シーフェンラオジェ)は、十份駅を出てすぐにあるメインストリートのことです。線路沿いに続く商店街のような感じ。そんなに長くはありません。
お土産やさんやカフェ、ランタン飛ばし屋さんが軒を連ねています。いかにも中国の田舎の商店街といった、ノスタルジックでカラフルなお店が多いです。観光客が多いので平日でも結構賑わって混雑しています。
十份老街の真横には、お店スレスレに敷かれた線路が続いています。
2.1 ランタン飛ばし
十份老街で絶対に外せないのが、天燈(テンダン)と呼ばれるランタン飛ばし!
ランタンの側面に自分たちで願い事を書き込み、そのランタンを自分たちで空高く飛ばします。しかも、今も現役で使われている線路の上で!!
日本では経験することのできないエキサイティングなアクティビティーです。控えめに言っても大興奮。めちゃくちゃ楽しかったです。
ランタン飛ばしをする際の流れを簡単に説明します。
- ランタン飛ばし屋さんを決める
- ランタンの色を決める
- ランタンに墨汁&筆で、願い事を書く
- 線路の上で、ランタンを飛ばす
ランタン飛ばしやさんは、十份老街にたくさんありますが、選ぶポイントは「飛ばす位置」と「写真の数」だと思います。
基本的には、お店の目の前の線路上でランタンを飛ばすことになるので、自分がランタンをあげたいポイント付近のお店を選ぶのがいいでしょう。端っこの方のお店などだと、「背景に街並みがあまり入らず、イメージと違う写真になってしまった…」なんてことになる可能性も。
「写真の数」についても、お店によって多少のばらつきがあるみたいです。基本的に、どこのお店も「ランタンを持っているところ」「飛ばしているところ」の写真を撮ってくれるのですが、写真の質や数にこだわりたい方は、いい感じの店員がいそうなお店を選びましょう。そこら中でランタンをあげているので、その時の様子を観察して良さそうな店員さんを見つけるのです!!
最近は、チェキに印刷してくれるサービスがあるお店もあるみたいなので、それも要チェックですね。値段はほぼ変わらないので、気にしなくていいでしょう。
画像:walkwithcham
ランタンの色には、それぞれ意味があります。
黄色なら「金運」など、願い事の種類が異なるので、あらかじめ自分の描きたい願い事を考えておくといいです。ランタンの色と願い事の種類はこちら。
- 赤:健康
- 黄:お金
- 緑:思い通りになる
- 紫:勉強
- 白:明るい未来
- 水色:仕事
- ピンク:幸福
- オレンジ:愛情・恋愛
ランタンは4面あるので、この中から1色、もしくは4色選びます。お店によっては8色というところも!
4色の場合は、ある程度組み合わせが決まっているので、そこから選ぶことになります。
色の数で値段も変わります。願い事を4種類考えるだけでも結構労力使ったので、8色は大変かも。4色くらいがちょうどいいと思います。
- 1色:150元(約600円)
- 4色:200元(約800円)
- 8色:350元(約1400円)
画像:wanderlex
ランタンを選んだら、お店の人が物干しみたいな棒にランタンをセッティングしてくれるので、備え付けの墨汁&筆で、色に合わせた願い事を書いていきます。
小学生ぶりの墨汁体験に胸がドキドキ…!
2面分の願い事が乾いたらお店の人に声をかけて、残りの2面が書けるよう畳み直してもらいます。
ちなみに、私たちが書いていると、周りの観光客が願い事をめちゃくちゃガン見してきて、地味に恥ずかしかったです…!
多分日本人じゃないから、書いてる内容はわからないと思うけど、願い事見られるって恥ずかしい。
4面分の願い事がかけたら、いよいよランタンを飛ばします!
お店の人が火をつけてくれるので、それを2人で持ちます。持ってるところを、お店の人が携帯やカメラで撮影してくれますよ〜。
それぞれの面が見えるよう、順番に回して4面すべてを撮影してくれるので安心してください。時々、ポーズの指定があることも…笑
最後は店員さんの合図で手を離し、ランタンをお空へ飛ばします。
遠ざかるランタンが綺麗…!願いよ、叶っておくれ〜!!!
混雑具合や願い事を書く時間にもよりますが、トータルで40分くらい見ておくと良いと思います。
2.2 お店すれすれに走る列車
十份老街(シーフェンラオジェ)の真横には、台湾のローカル線・平渓線(ピンシーシエン)が走っています。
この平渓線の線路がめちゃくちゃ近い!!店や人すれっすれに列車が走っていくので、とにかく迫力満点です。柵や塀があるわけでもなく、手を伸ばせば届きそうな距離感。
ノスタルジックな街並みスレスレに、黄色い列車が通り抜けていく様は、ぜひ生で体験したい景色ですよね。私おしるこは、乗り物大好きなのでたまりませんでした。
十份にいく方法は、タクシー・バズ・列車とあるのですが、列車で行けば車内からもスレスレを体験できます!!
十份に平渓線でいく方法は、別記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
平渓線の列車がやってくるのは、1時間に1本。列車が来るとき以外は、大勢の人が線路に入り込んでランタン飛ばしや写真撮影をしています。
列車が近くまで来ると突然「ピーーーー!」という笛の音が辺りに鳴り響きます。(多分誰かが本当に笛を鳴らしている)その音を合図に、ランタン飛ばしの店員や観光客は猛スピードで線路を離れます。駆け足です。
↑ 奥へ行きすぎちゃった観光客が、ダッシュで帰ってくるの図。奥に列車が見えてるYO!
程なく列車がやってきて、みんなで目の前を通る列車を見学。スリリングだ〜!!
列車が過ぎ去ると、驚きのスピードで線路へ戻っていくランタン飛ばしの店員さんたち。前のめりすぎやしませんか…と突っ込みたくなる素早さです。スリリリリリリングだ〜!!
列車は1時間に1本しか通らないので、この景色を楽しむためには列車を一本見送る必要があります。つまり、平渓線で訪問する方は、最低でも2時間は十份に滞在することになる、ということですね。
十份は小さい街ですが見所は満載なので、2時間いても全然退屈しないので安心してください。(私は多分5時間くらいいました。これはちょっと居過ぎ。)
3 十份の観光名所 ②十份瀑布
十份老街の次にオススメなのが、十份瀑布。「台湾のナイアガラの滝」と呼ばれるくらい立派な滝です。「ランタン目当てであまり期待してなかったけど、思ったよりすごかった!」と言われる方が多いので、その迫力は侮るなかれ!
十分瀑布公園という公園の中にあり、滝の手前はのどかな公園になっています。ブランコやベンチもあって休憩するのにぴったりです。
ちなみに、十份瀑布公園は開放時間が決まっており、開放時間外は入ることができないのでご注意ください。というのも、私たちはまさにこれに引っかかり、ギリギリ入ることが出来なかったのです。無念すぎる。
開園時間
6月〜9月:9:00~18:00
10月〜5月:9:00~17:00
十份駅からは、歩いて30分くらい。少し距離があります。タクシーやバイクタクシーが出ているので、それを使うのもいいですね。
ちなみに私たちは、なんとレンタルバイクで行きました!!電動自転車の扱いになるので、免許もいらないようで(…いいのか!?)、国際免許などを用意していなくても大丈夫でした。
しかも、まさかの2人乗り&ノーヘルOK!本当にいいのかな〜とキョドりながら乗車。めっちゃ気持ちいい〜!!台湾まで来てレンタルバイクに乗るとは思いませんでしたが、日本じゃまず無理な体験なので、原付乗れる方は試してみてもいいかも!
4 十份の観光名所 ③静安吊橋
十份駅のすぐそばにあるのが「静安吊橋」です。
見た目はなんてことない吊橋ですが、渡ってみると意外と揺れるのと、景色が綺麗!!十份って山間の街だったな〜なんてことを思い出します。
その昔、この近くには鉱山があり、この橋は炭鉱の輸送に使われていたそう。鉱山閉鎖後は、歩行者専用の吊橋として残されました。実は60年以上の歴史ある橋なんですね。
橋を渡ったところには、鉱山があった頃に使われていたというトロッコ(のレプリカ?)が展示されています。それ以外はのどかな民家が広がっています。う〜ん、田舎だ。癒される。
欄干には願い事が書かれた竹筒がぶら下げられていて、趣深い雰囲気が漂っています。
余談ですが、夕暮れ前のまだ明るい時間帯、この吊橋の上でなぜか花火が打ち上げられていました。しかも20発くらい。未だに理由が分からない。
誰か知っている方がいたら、ぜひ教えてください。明るいのに、なぜ…??
5 まとめ
十份に行ったら、必ず訪れてほしい観光スポットはこの3つでした。
- 十份老街(シーフェンラオジェ)
- 十份瀑布
- 静安吊橋
これから十份に行かれる方は、この3つをしっかり押さえておいてくださいね!
台湾旅行の中でも色濃く残る十份の思い出!個人的には、九份よりも楽しかったです。
ということで、あなたにとっても十份訪問が素敵な思い出になりますように。
以上、おしるこでした。