シンガポール

シンガポールでドリアン食べるなら、これを読め!

日本人にとってドリアンのイメージはどんなものでしょうか?

私にとってはアニメやテレビを通じて罰ゲームの対象になっていたりと、ただ匂いがきつく、悪魔の実といったような印象があります。

皆さんも同じような印象もお持ちだと思いますが、シンガポールではどのようにドリアンは扱われていると思いますか?

日本ではあまり良い印象のないドリアンですが、シンガポールでは国民食として扱われていることをご存知でしたでしょうか?

そんな日本人にとって未知なる果物のドリアンについて今回は記事にしていこうと思います。

1 シンガポールのドリアン基本情報

東南アジアのマレー半島が原産地であり、30cmほどの長楕円形で棘のある大きな実がなるのが特徴ですが、果肉はクリーム色で特殊な匂いこそありますが、糖度がとても高く、非常に甘い果物です。

また果物の王様と呼ばれる所以として、非常に栄養価が高く、特にビタミンB1を多く含んでいます。古くから国王の食べ物になるなど常用されてきました。

ドリアンの木は高さが20~30mほどになる常緑樹になります。

果実は受粉後3ヶ月ほどで大きさが20~30cm、重さが1~5kgに達し、収穫が可能になります。

 画像:Yun Huang Yong

収穫方法としては、完熟して自然に実が落ちて品質が落ちるのを防ぐため、あらかじめドリアンの実をヒモで縛っておき、落下を防ぎながら気をよじ登り収穫する方法と、ある程度のタイミングで高枝切りバサミを使って切り落とし、下で待っている人がキャッチする方法など、いずれもかなり原始的なものになります。

ドリアンは果物の王様と言われていますが、影では悪魔のフルーツとも呼ばれています。このように呼ばれる所以は様々あり、都市伝説等も数多く存在していますので一部をご紹介致します。

2 アルコールと一緒に摂取すると死ぬ?

これは昔ドリアンを食べた後に、ビール等のアルコールを摂取するとお腹が爆発すると言われていたのが今日まで東南アジアの広い範囲で信じられています。

現在はこれは迷信であり、医学的、科学的にも根拠がないものとして調査報告されています。

しかしながら、一部で実際にドリアンとアルコールを一緒に摂取し、体調不良を訴える人も存在しており、特にお腹の不調を訴えていたようです。

少なからずドリアンとアルコールの組み合わせが胃の中で何らかの刺激を与えていることは確かで、私達もドリアンを食べる機会があったら、アルコールは避けるようにしたほうが無難なようですね…

3 シンガポールで取り扱っているドリアンの種類

ドリアンには知られているだけで100種類以上の品種が存在しております。

日本で流通しているドリアンの品種は「チャネー」「モントーン」と呼ばれる2種類が主流で全体の90%以上を東南アジアのタイから輸入しています。

シンガポールでも、お隣のマレーシアからほとんどを輸入しており、「猫山王」(マォーサンワン)、「皇中皇」(King of the King)が特に有名で、ドリアンブランドの中でも最高品種と言われており、世界中に愛好家が要らっしゃるようです。

また「ゴールデンフェニックス(Golden phoenix)」は交雑ではなく、純粋なマレーシア固有種であり、マレーシアのジョホール州でしか栽培ができないため、マレーシアの首都クアラルンプールよりもジョホール州に近いシンガポールで流通があるようです。

あまり市場には出回らない貴重な品種になりますので、お見かけした際には試してみてはいかがでしょうか?

上記3品種は高級ブランドであり、お値段も結構はりますが、お手頃の品種もあります。D24と呼ばれる品種は値段も手頃で、初心者の方でも食べやすいあまり癖のない品種になり ます。

他にもシンガポールには様々な品種があり、ここでは紹介しきれませんが、道路沿いの露店などで気軽に買って挑戦してみるのもありかもしれませんね。

4 シンガポールで売っているドリアンの値段

最高品種と言われる「猫山王」(マォーサンワン)や皇中皇(King of the King)などは、1kg 15Sドル~40Sドルと大変高価です。年度の収穫量によって値段は上下しますが、近年は値段も上昇傾向にあるため、今提示している値段よりさらに上がっているかもしれません。

上記でご紹介した「D24」という品種は、値段も5Sドル~10Sドルほどでお買い得だと思います。

また、どこで買うかによっても値段はかなり上下します。
例えば同じ品種のドリアンを買う場合、観光地などの露店とフルーツマーケットでの値段を比較した際、だいたい2倍くらい違います。

圧倒的にフルーツマーケットで買ったほうが安いので、行く時間が取れるならマーケットに行かれることをおすすめします。

5 シンガポールの屋台で売っているドリアン

 画像:asiaone

せっかくドリアンを試してみるのであれば、たくさんのドリアンが並ぶ市場で買ってみたいものですよね!

その際にうってつけの場所がシンガポールの「ゲイラン地区」です。

ここは元々公娼街として有名ですが、中華料理やドリアンストリートもあり、大変賑わいを見せております。

ドリアン屋台が一直線に並ぶ様は圧巻の一言で見ているだけで楽しいと思いますので是非一度行かれてみることをおすすめします。

6 シンガポールのレストランで食べるドリアン

 画像:FourSeasonsDurians

ドリアンをそのままではなく、様々な料理で楽しみたいという方にはシンガポールのチャンギ国際空港にある「Four Seasons Durian Restaurant」に行かれることをおすすめします。

ここでは前菜~メインディッシュまで様々なドリアン料理を楽しむことができるので、より ディープなアプローチでドリアンを楽しみたい愛好家の方にはおすすめだと思います。

7 シンガポールのドリアンが旬な時期

基本的にドリアンは通年で食べることができます。

ですが、特に旬なのは、6~8月、12~1月になります。出来ればこの期間でフレッシュなドリアンを食べることをおすすめします!

8 シンガポールでドリアンを食べると罰金!?

 画像:taylorandayumi

シンガポールでは、公共交通機関のバスや、電車内にドリアンを持ち込むことが禁止されています。

ですが、写真にある通り、明確な罰金の金額は示されていないことがほとんど。

持ち込んでしまっても、罰金は取られないということでしょうか?

 

実際にシンガポールの地下鉄でドリアンを持ち込んでしまい、シンガポールの運輸省に問い合わせたという人の記事を見つけました。

この記事によると、この記事が書かれた時点(2014年)では、ドリアンの持ち込みを禁止する明確な規則はないとのこと!

ただし、周りの乗客に迷惑がかからないよう、ドリアンの持ち込みをしないよう助言をしているということなんだそうです。

 

ということで、実際に何か罰則が与えられる可能性は低いですが、トラブルに巻き込まれないよう、ドリアンの持ち込みは控えておくのが無難ですね。

9 シンガポールでドリアンのお土産

お土産として人気なのがドリアンチップス。

ドリアン特有の臭みがなくなっていて、塩味が聞いた野菜チップスのような感覚。お土産にも人気の商品です!

10 シンガポールでドリアンに似た建物!?

シンガポールの観光地であるマリーナベイエリアを散策していると、ドリアン型の奇抜な建物を見つけることができます.

この建物は、コンサートホールやショップが併設された複合型施設「エスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイ(Esplanade Theatres on the Bay)」です。

実は、シンガポールの国民からも「ドリアン」と呼ばれ、親しまれているんですね!

 

中では毎日、毎週のように舞台やダンス、展示が行われています。

シンガポールは芸術にもとても力を入れている国なので、お時間がある方は、エスプラネード・シアターにもぜひ立ち寄ってみてください。