年々、禁煙化が進み愛煙家の肩身は狭くなる一方ですね。
その分、最近ではアイコスをはじめとした電子タバコが普及してきました。
さて、日本では普及してきた電子タバコですが、世界では電子タバコを持ち込むだけで逮捕されてしまう国もあるのをご存知ですか?
そう、それは旅行先としてだけでなく、ビジネスでも多くの方が訪れる国・シンガポール!
シンガポールはアイコスをはじめとした電子タバコ・一般的なタバコに関して、実は大変厳しい国なのです!
知らずにシンガポールを訪問してしまうと大変なことになってしまうかもしれません!
今回は、そんな旅行先としてだけでなく、ビジネスでも多くの方が訪れる国・シンガポールの電子タバコ事情をご紹介します。
もくじ
1 アイコスはシンガポールに持ち込めるの?
さて、冒頭で既に回答を言ってしまっていますが改めて…
シンガポールはアイコスをはじめとした電子タバコは持ち込み禁止となっています。
シンガポールでは、アイコスをはじめとした電子タバコ類は、吸っていなくても所持しているだけで刑務所行き!!となってしまうんです。
しかも、
シンガポール入国前・出国後であっても、誰かに見つかって、シンガポール国内とジャッジされてしまえば警察に通報されてしまいます。
税関とかで引っかかって”没収”される程度では済まないんです!
日頃からアイコスをはじめとした電子タバコを利用されている方は、シンガポールに訪問する際にはうっかり持っていかないように要注意!です。
2 アイコスの持ち込み・違反した時の罰則は?
もし、電子タバコをシンガポールに持ち込んでしまった場合、
「知らなかった」
という言い訳は通用しません。
最高で5000シンガポール$(およそ37万円)の罰金が支払わなくてはならないうえに、前科がついてしまいます。
勿論、アイコスなどの電子タバコは没収です…
前科がつくと、その後シンガポールに入国できなくなってしまう場合もあります。
悪質だと判断されたり、再犯してしまった場合は逮捕に繋がりますし、逃げようなんて企ててしまうとシンガポールでは逃亡者に対して拳銃の発砲も許されています。
(ちょっと大げさに聞こえるかも知れませんが、事実なので本当に気を付けましょう!)
とにかく、シンガポールに行く時にはアイコス・電子タバコは持ち込み厳禁!です。
3 タバコの関税について
3.1 シンガポールの関税
シンガポールにはアイコスをはじめとした電子タバコの持ち込みは厳禁ですが、一般のタバコを持ち込むことが可能です。
ただし、その際は、なんと1本から課税されます。
タバコに課せられる税金は1本あたり42.7セント。
例えば、2カートンなら
200本×2カートン×42.7パーセント=170.8シンガポール$(およそ13,700円)
となります。高いですね!
もし、ちゃんと申告せずに持ち込んだことがバレてしまうと、当然ながら罰則があります。
●罰則
1箱あたり200シンガポール$(約16,000円)
例) 2カートンを無申告で持ち込んでしまった場合・・・
20箱×200シンガポール$=4,000シンガポール$(およそ320,000円)
ものすごい金額になってしまいますね!
という事で、タバコを持ち込む時は、必ず申告しましょう。
3.1.1 タバコの持ち込み・申告方法①
空港で預け荷物を受け取った後に、Customer Service Officeという部屋へ向かいます。
そこで、持ち込むタバコの箱数(本数)を申告し、パスポートも提示します。
その部屋でシンガポール$で税金を支払うことになるので、予めシンガポール$を持っておくと良いでしょう。
3.1.2 タバコの持ち込み・申告方法②
空港で預け荷物を受け取った後に、赤いレーンへ向かいましょう。
※ちなみに、赤いレーン→申告あり/緑のレーン→申告なし となっています。
すると、自動の税金支払い機がありますので(画面表記は英語になります)、タバコの種類、タバコの本数を入力し、表示された金額をクレジットカードで支払います。
①や②の方法で税金の支払いを終えると、レシート=納税証明書が貰えます。
この納税証明書は、シンガポール内では絶対に無くさず、常に持ち歩くようにしてください。
なぜなら、シンガポールでは「SDPC(シンガポールで販売されたタバコ)」と刻印されているタバコしか吸ってはいけないルールになっているからです。
もし、この刻印がないタバコを吸っているのを警察官に見つかった場合は、この納税証明書を見せて「税金を支払ったこと」を証明しなくてはなりません。
※証明できなかった場合は罰金最高5,000シンガポール$(およそ45万円)を支払うハメになってしまいます。
3.2 日本の関税
【出典:JAPAN AIRLINES】
日本へ海外からタバコを持ち込む場合、1カートンは免税範囲になります。
それ以上になると税金が課せられます。
と言っても、そもそもシンガポールで買うタバコのお値段も高いので、沢山買う必要はあまり感じられませんが…
4 シンガポールの喫煙事情
アイコスや普通のタバコに関してとっても厳しいルールがあるシンガポール。
愛煙家の方にとっては、
じゃあ、シンガポール滞在中は喫煙できないの?
と心配になってしまうところですよね。
実際、シンガポールでは喫煙に関してもかなり厳しくなっていますので確認していきましょう。
4.1 シンガポールの禁煙エリア
残念ながら、予想通りというか何というか…
シンガポールでは、禁煙となっている場所が殆どです。
勿論、建物内は基本的に全てが禁煙となっています。
バーなどでも殆どのスペースが禁煙となっているので気をつけましょう。
また、全館禁煙となっているホテルも増えてきています。
喫煙者の方は、ホテル予約の際にはよく確認しましょう。
4.2 シンガポールの喫煙可能エリア
じゃあ、喫煙できる場所はどこにもないじゃないか!
と哀しまれているそこのあなたに朗報でございます。
実はシンガポールでも、建物の出入口より5m離れている場所でなら喫煙可能なエリアがあるんです。
その証拠に、街中には灰皿が設置されている場所が割とあります。
有名なオーチャード通りにも、数十メートルおきに灰皿が設置されています。
なので、その灰皿の隣ではタバコを吸うことが可能なのです。
(要は場所はきちんと選べば吸えるということですね。)
5 シンガポールでタバコは購入できるの?
シンガポールでもコンビニやスーパーでタバコを購入することができますが、タバコを販売している場所が「大変見つけづらい」+「種類が少ない」うえに、値段は日本の2倍以上もします。
という事でシンガポールの税関で追加で税金を払う必要はありますが、必要な分だけ日本から持ち込み、税金を支払って入国するのが1番の得策です。(それか我慢するか…。)
6 シンガポールで喫煙する時の注意点
6.1 歩きタバコをすると
シンガポールでタバコそのものは吸えますが、歩きタバコは厳禁です。こちらも警察に見つかると罰金・最高1,000シンガポール$(およそ9万円)です。
なんでしょう…
絶対気のせいなのですが、だんだん罰金が安く見えてきます…
(これが噂に聞く、アンカリング効果ってやつでしょう…)
6.2 タバコのポイ捨てをすると
シンガポールでは、タバコを含むゴミのポイ捨て(ツバの吐き捨て)の1,000シンガポール$(およそ9万円)の罰金です。
タバコでは、もはや驚きませんが、
ツバの吐き捨ても罰金の対象というのが驚きです!
(まぁ、いないとは思いますが…もしやられている方がいたらお気を付けください。)
7 アイコスはスーツケースに入れるのも厳禁!!
もしかすると
「アイコス(電子タバコ)をスーツケースに入れてしまえば持ち込めるのでは?」
という考えがよぎった方もいるかもしれません。
でも、アイコスをスーツケースに入れて持ち込むのも、絶対にやめましょう!
絶対にバレてしまいますし、隠し持って入国したことがバレた場合は悪質と判断され、逮捕にさえ繋がります。
兎にも角にも、シンガポールにアイコス(電子タバコ)は絶対に厳禁です。
シンガポールに行く際、アイコス(電子タバコ)を持っていたとしても持ち込みは諦めて、
日本の空港で捨ててから旅立ちましょう!
(さらばアイコス!また日本で会おう!)
8 まとめ
シンガポールのアイコス持ち込みについて、ポイントをまとめます。
√ シンガポールへのアイコス(その他電子タバコも)は絶対に持ち込み禁止
√ シンガポールはタバコ1本からでも課税あり
√ シンガポールでタバコを買うよりも日本から持ち込んだ方がお得
√ シンガポールではアイコスやタバコに関しての罰則が厳しい
兎にも角にも、シンガポールはアイコス(電子タバコ)、タバコに厳しい国となっています。
喫煙者の方は、シンガポールを訪れる際はくれぐれも注意しましょう!